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山本 敬代 自己紹介

緋色の世界に龍あらはる

2017/12/05(火) 日々のこと山本 敬代

皆様こんにちは!

朝の出勤時間が辛くなって参りましたね

インフルエンザも流行の兆しが・・・

皆様 ご用心下さいませ

さて、紅葉と言えば東福寺

人気の通天橋の辺りは観光客で大渋滞

その人混みから逃げるように

特別公開されている「龍吟庵」へと向かいました

庵内の扁額の文字(内部は撮影禁止のためパンフレットで)

足利義満 29才の時の書だそうです

龍吟庵は室町時代の初期の建築で

ちょうど寝殿造りから書院造りへと移っていく

過渡期であったため 2つの建築様式が

融合した方丈建築では日本最古だそうです

外観は寝殿造り 内部は書院造り

建物はもちろん興味深かったのですが

重森三玲(昭和の作庭家)の晩年の作で

三つの枯山水庭園が非常に楽しめるものでした

南庭(方丈正面)「無の庭」

悟りの境地を白砂のみで表現

西庭へ行く間にある 稲妻の竹垣が

次に登場するなにかを想像させます

雨を降らして欲しい 火事を防いで欲しい

との思いから水の神様である龍

(中央の角を水面から出している石の群れが龍です)

が水面から顔を出し黒雲を得て円を描きながら

昇天する様子を表現した「龍の庭」

うずまきは京都産の白砂

黒雲は若狭産の黒砂

そして東庭へ

東福寺の国師(中央の長い石)が幼少の頃、天然痘を患い

山に捨てられた際、二匹の犬(国師の両脇の石)が

国師の側を離れず狼の群れ(その他の石)から

国師を守ったという古事に基づいて表現した

鞍馬産の赤砂  「不離の庭」

東福寺には見どころが多くありますが

広大な敷地 東のはずれにひっそりと佇む

龍吟庵は人も少なくゆっくりと楽しむ事が出来て

おすすめです!皆様も是非!

スマホ撮影に夢中な大勢の人々を後目に

ちょっぴりおどけた様子で緋色の世界から

元気に空を駆ける昇龍の姿が目に浮かびます

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