マンション スケルトンリノベーション

マンションリノベーションは、一旦骨組みだけのスケルトンの状態にしてしまえば間取りを自由に変更でき、内装や設備もまるごと新しくすることができます。
また、一戸建て住宅で必要となる屋根や外壁の修繕が不要で、その分の費用も節約できます。

ただし、マンションリノベーションには様々な制限や規定があり、注意も必要。
ここでは「できること・できないこと」に加え、気を付けておきたいポイントをご紹介します。 


 

マンションリノベ 基礎知識

●リノベーションができる「専有部分」と、してはいけない「共用部分

マンションには区分所有法で定められている「専有部分」と「共用部分」があります。大筋では決まった項目がありますが、各マンションの管理規約で具体的に範囲を定めています。


〔 一般的な区分 〕

専有部分 ・・リノベーションしてもよい個人の所有物
・壁、床、天井に囲まれた居住空間
・玄関扉の内側、鍵(内側のみ塗り替えなどが可能。)
・専有部分内にある枝管、支線(ガス・水道・電気などの配管、配線)

共用部分 ・・エントランスやエレベーターなど専有部分に属さない部分
・躯体部分
・玄関扉の外側、枠
・ベランダ・バルコニー、窓ガラス・サッシ(窓枠も含む)
・パイプスペース内にある縦配管

 

一戸建てとは違う、マンションだから考えないといけないこと

●設備の交換・移動

配管・排水方式の現状によってできることは限られます。排水には水勾配の問題があるため、大幅な移動は難しくなります。

設備の移動は床面をかさ上げして解決!
床の表面材とコンクリートの間に空間をつくり、配水管を納ることで水まわり設備の移動も自由度が高くなります。

【注意!】
20~30㎝のかさ上げが必要なため、その分天井が低くなります。大きな梁が下がってきている部屋も多く、注意が必要です。頭が当たってしまう程低くなる可能性もありますので、充分ご検討ください。

 

●音の問題

床の張り替え工事には防音規定が関わってきます。マンションによって、遮音等級L-45やL-40という基準を設けています。(数字が小さい方が厳しい基準です。)

遮音フローリングはスポンジのような遮音材がくっついており、防音規定をクリアできる床材です。
無垢フローリングは防音性能が認められておらず、下地の材料で規定を満たす必要があります。

 


 

事例紹介

●築40年 RCマンション 1室(54㎡)

〔 プランニングのポイント 〕

窓からの眺望と抜群の風通しを最大限に活かすために、3LDKから1LDKに間取りを整理。
広々としたLDKを確保するため、クローゼットを1ヶ所に集約し、寝室もベッドを置けるギリギリの広さに節約しました。
広い玄関土間は、自転車や傘など置いておけるほか、何かと重宝しそうなスペース。

〔 素材へのこだわり 〕

独特なコンクリート感を一掃し、あたたかみを感じるのは素材のチカラ。
床はアカシアの無垢材、ドアもワイルドな木目の無垢ドアを自然塗装で仕上げました。
壁は漆喰仕上げで、室内の空気感まで生まれ変わりました。
下駄箱上の壁には黒板塗装を施し、遊び心もプラス!

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