狭小間口「うなぎの寝床」で広々住まいたい
狭小間口「うなぎの寝床」のフルリフォーム
狭小間口 設計の工夫とポイント
旧北野展示場の場合(木造3階建て)
間口:4.55m(2間半)
奥行:約13m
建築面積:57.74㎡(17.46坪)
延べ床面積:131.22㎡(39.69坪)
1F床面積:44.03㎡
2F床面積:51.79㎡
3F床面積:35.40㎡
〔玄関ホール〕扉を開けた瞬間、広がりを感じる設計
- 吹き抜け
- 幅を広くとった廊下と階段
- カウンタータイプの玄関収納
- 玄関収納下部の間接照明
- 手摺り格子
玄関収納は、背が高いトールタイプに比べ圧迫感を緩和します。土間ではなく廊下に設けることで、内玄関をゆったり使えます。浮遊感があり、床が続いて見えることで広がり感を与えます。
〔階段下〕デッドスペースを有効活用
- 高さをとれる部分…トイレ
- 残りの部分…収納
階段幅を大きくすることで、階段下にも充分な広さを確保できます。
〔寝室〕
- バーチカルブラインド
- 造り付けカウンター
天井付のバーチカルブラインドは、縦のラインを強調し高さを強調しています。
造り付けのカウンターを設置することで家具が不要となり、お部屋がすっきりした印象になります。
〔LDK〕明るさ、広がり、高さを活かす空間。
- 吹き抜け
- 梁見せ
- ハイドア、ハイ引き戸(天井までの高さ)
- 縦ラインを強調したアクセント壁
- 明るい色のフローリング
- 吊り戸のない対面キッチン
リビングは構造材の梁を見せ、その分天井を高くしています。
吹き抜けのアクセント壁は、調湿効果や消臭機能のある内装用タイルを採用しています。
〔バルコニー〕
建物の中央部に設けることで、隣接する部屋や廊下に採光・通風を確保できます。京町家における坪庭の考え方を活かした設計となっています。
〔トップライト(天窓)〕
室内に光が届きにくい「うなぎの寝床」に、とても効果的です。
〔吹き抜けに面する洋室〕
縦格子で圧迫感を軽減、吹き抜け上部のガラスブロックからは光が広がり、開放感を演出します。屋根勾配に沿って天井高は最大寸法をとっています。
「光が入らない」
「風が通らない」
「広い部屋をとれない」
と、狭小間口にマイナスイメージをお持ちの皆さま、設計や仕様の工夫で「広い!明るい!」を実現しましょう!
間口4m×奥行き20m
「光が閉ざされた」連棟をまるごとリフォーム
築90年のうなぎの寝床が、光も風もたっぷりの住まいに ~実例紹介~
T様邸
▲向かって左は連棟(壁や柱が隣家と共有になっている)、右は細い路地、裏にも隣家が迫り、光を取り込めるのは幅4mの前面道路側からのみでした。
昼間でも光の届かないお家の「環境」をリノベーション
▲Befor
▲思い切って床面積を削り、大きな吹き抜けを設けました。高窓からたっぷりの光を取り込みます。狙い通り、閉ざされた空間だったことが嘘のような明るさと風の流れが確保され、快適なLDKが実現しました。
▲塗装を施した既存の梁をそのまま残し、ダイナミックな吹き抜け空間を演出。
▶狭小間口の実例集はこちらです。ぜひお家づくりの参考にご覧ください。
間口3.6m×奥行き13m 築34年の木造2階建てがここまで変わる
間口2.5間建坪15坪の家
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