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焼き杉のお話

板東護 自己紹介
2018/11/06(火) 板東 護現場でのこと

こんにちは、リフォームショップ山科店の板東です。

11月に入り晴天の日が続き、気持ちの良い毎日ですね。

京都市内も観光客がドッと増えており、賑わっています。

 

さて、今年の台風で被害に遭われた旧家から外壁の補修をご相談されることが数件ありました。

最近の家とは違い、外壁材が漆喰と焼き杉。

強風で余所からの飛来物により一部焼き杉部分が破損しておりました。

 

焼き杉とは、その名の通り「焼いた杉板」で古くから使われてきた伝統的な外壁材です。

焼っぱなし状態の焼き杉(墨付)表面をアップにするとこんな感じです。

この状態で使用することもありますし、表面を磨き仕上げる「磨き」、

更に木目を引き立たせる「浮づくり」という仕上げがあります。

 

リフォームでも新築でも最近は外壁にサイディングや塗装の仕上げが多く、

焼き杉を使う事はあまりありませんでした。

私自身も焼き杉についてあまり知識がなかったので、

この機会に焼杉のメリット・デメリットについて調べてみました。

 

まずは、メリット!

 

【耐久性】

表面部分は炭なので腐敗や虫喰いがなく長持ちします。

実際、今回ご相談頂いたお宅も築80年程で焼杉の外壁を使っていますが、

台風で一部被害はありましたがその他は健在です。

 

【断熱効果】

焼杉が内部に空気層を持つので断熱効果も期待できます。

同じく真っ黒な外壁材のガルバリウム鋼板と比べてみると、

真夏の太陽に照り付けられるとガルバリウム鋼板 だと火傷しそうなぐらい熱くなりますが、

焼杉だとほとんど熱くなりません。

 

【経年劣化を楽しめる】

一般的に使われる外壁材は、時間が経つにつれて苔が生えたりして汚らしくなりますよね?

焼杉も時間の経過により、炭化層が削られ黒色が薄くなり、表面に出てきた杉板部分も灰色に変色していきます。

その経年変化を「汚い」と感じずに「焼杉の味」として楽しむ事も出来れば

時間が経ってもカッコイイ家であり続ける事ができます。

 

・・・等々、メリットも多いですが逆にデメリットもあります。

 

 【汚れがつく】

簡単に言うと炭なので張った当初は触ると手が黒く汚れてしまいます。

手ならまだしも洋服や洗った布団などが黒くなるのは嫌ですよね。

焼杉を利用する場合、物干し場や外部導線やの設計には十分注意しましょう。

 

【反る・割れる】

自然素材ですので、時間の経過とともに木が反ったり、割れたりする事は覚悟しないといけません。

しかしそれは木造住宅のほとんどの建材言える事で、外壁材だけ特別に気にする事でも無いのではないでしょうか?

使用する場所や施工方法にも十分に検討が必要です。

 

【防火・耐火性】

 これは判断に難しいところで、「既に燃えてしまっているのでもう燃えない。」とも言えないそうです。

普通の木材よりは防火性が高いけど、サイディングよりは悪いと言ったところでしょうか。

しかし、どれだけ防火性能を証明しても法律上はそれほど認められれている訳ではなく、

使用地域に制限がある事を注意しましょう。

 

 

また、本物の焼き杉を模した板金も最近のプリント技術の向上によって、よりリアルになっています。

左がガルバリウム鋼板板金で、右が焼き杉(磨き)です。

どうしても本物には負けますが、左もかなりリアルな表情ですね。

 

焼き杉は 日本の伝統的な建材ですが、最近では耐候性・耐久性と深みのある独特の黒色が

海外でも人気のようです。純和風の家だけでなく、洋風デザインの家にも上手くマッチするようです。

メリット・デメリットを十分に検討頂いた上で、焼き杉を取り入れてみませんか。

 

 

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