スタッフブログ
前回のブログでもお知らせさせて頂きました京都市での耐震補強による補助金の拡充。
そのうちの1つである屋根の軽量化・補強。
能登での地震でも重い屋根を背負った日本家屋が、多く倒壊しているのをテレビなどで見ていて心を痛めました。
和瓦自体が重いこともありますが、昔は大量の土を載せて和瓦を葺いてました。
・上下の揺れには重い物が良い
・土によって断熱性のが上がる
・雨が漏れたときでも土が吸いこむ 等
という理由で土が使われていました。
しかし、その土の重さが建物に負荷を掛けてしまっているのです。
最近では出来るだけ屋根を軽くし、地震による被害を最小限にしようと言う事で土葺きを用いらなくなりました。
京都市内にも重い屋根を背負った住宅が数多く見られます。
その屋根を軽くするという工事に対して、京都市を含む京都府下の各市町村で補助金が出ます。
(※市町村によって、少しずつ制度が違いますので詳しくはお住まいの市町村もしくは弊社へお問い合わせください。)
土を載せない葺き方って、どんなの?というお声にお応えして、先日行った工事をご覧頂きます。
築80年程の木造2階建ての住宅です。例に漏れず、土葺きの和瓦でした。
【工事前】
重い土葺きの屋根です。
【瓦・土を降ろしたところ】
杉皮が出てきました。
【構造用合板を張る】
屋根材の下地として構造用合板を張ります。
これにより、屋根構面の水平に対する耐力が上がり、ねじれにくい構造になります。
【ルーフィング敷き】
防水材であるアスファルトルーフィングを敷いきます。
【完成】
ガルバリウム鋼板の立平葺き仕上です。
屋根材を軽くしたのに加え土を降ろしたことにより、重量を1/10程度に軽量化することが出来ました。
この工事では、土を降ろしたことによる軽量化だけでなく、
構造用合板を下地に張ることによって耐震補強となり、家の耐力を向上させました。
弊社では本格的な耐震改修、屋根を葺き替える等の簡易耐震改修、どちらの改修も承っております。
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