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式台ってご存知ですか?

 

先日、お引き渡しを終えたお宅の玄関です。

玄関ホール・廊下の床レベルより一段低くなっている板の部分が式台です。

現在の式台の役目といえば、玄関土間(タイルの部分)と玄関ホール(板張りの部分)の段差を緩和する目的で設置するケースが殆どです。

今回のケースも老後の生活を出来るだけ快適に過ごすことを目的に式台を設けさせて頂きました。

 限られたスペースを有効活用できるよう、式台の下にも空間を設けました。

 

 

もともと式台とは、武家が身分の高い来客を迎えたり、駕籠(かご)で移動する際、草履を履かずに乗り降りできるよう武家屋敷の玄関の外に設けた板張りのステージのことでした。

なんとなく、船着き場的でもあります。。。

 

身分や階級がはっきりしていた時代、この式台玄関を使えるのは、家中でもごく限られた人と正式に迎え入れられる訪問者に限られていました。これがいわゆる『表玄関』といわれる出入り口。

普段の生活の出入りは通用口や勝手口を使用していました。

ここ一番のおもてなし!

階級社会の『家格の象徴』といった感じです(^^;)

 

時代は移り代わり、今では式台の役目も様変わりしましたが、ご年配の特に男性の方々には今でも式台に男のロマンを感じている方がいらっしゃるとか。。。

いないとか。。。!?

 

 

 

紫陽花が色づく季節となってきました。

もうすぐ梅雨入りですねえ。。。 

 

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