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はじめまして。

2015/11/07(土) その他日々のこと

こんにちは。

この10月よりご縁をいただきデザオ建設の一員とさせていただき

リフォーム事業部に配属された設計の刀根です。

どうぞ宜しくお願いします。

 

あっ、人生初ブログです(^^;)

 

先日、休日を利用して滋賀県守山市にある佐川美術館に行ってきました。一番のお目当ては樂焼き15代当主の樂吉左衛門さんが設計監修したお茶室の見学です。

 

では・・・

入場すると敷地全体に広がる水庭(水盤)に目をうばわれます。

 

やや右奥に見えているのが目指すお茶室です。

 


水庭の縁は波が立っても水しぶきが飛びにくいよう斜め45度のテーパーがついていました。

 

いよいよ入館

入館してまず目指したのは勿論、今回予約しておいたお茶室見学ツアーです!

エントランスから続く光廊下の先に階段があり、その階段を下るとお茶室の入り口です。

そして水庭の下を通って地上のお茶席へと辿り着く空間構成になっています。

お茶室の構成としては

路→寄付→路地(水路地)→中潜→蹲(埋蹲)→小間(盤陀庵)→広間(俯仰軒)

伝統的なレイアウトで構成ですが、樂さん自らが世界中に赴いて厳選した素材をふんだんに取り入れています。

例えば、寄付の大卓は南洋材のタガヤサンの一枚板を使っていたり、水路地の床材はアフリカ原産のジンバブエブラックという石材を使っていたりと、今までの慣習に囚われる事無く、大胆な発想で空間演出されていました。まさに、樂吉左衛門流の「守破離の精神」が具現化したといった感じです。

照明演出も、路から中潜までの水面下のゾーンはかろうじて歩ける程度の照度に抑えて俗世界を表現し、地上へあがったそれぞれのお茶席へはふんだんに自然光を取り入れることで、心の安定を取り戻すことで精神世界へと誘う(いざなう)効果があるようです。

またお茶室を取り巻く壁面はすべて杉板目の型枠を使ったコンクリート打っ放しで、ゾーン毎に目地の巾を狭めることにより、お茶席に臨む人々の緊張感を高める効果を狙っているそうです。


左が目地巾10センチ、右が目地巾4センチ

 

お茶室内、館内の展示品とも撮影NGのため画像でご紹介できないのが残念でなりません。

が、外の水庭伝いの遊歩道から広間の様子を垣間見れる写真がとれましたので

ご覧ください。

 

  

俯仰軒、なんとも開放的で独創的な茶室でゴザイマシタ(^^)

 

 

遊歩道に鳥が咥えて来たのか毬栗ひとつ

秋めいた風情を感じました。

 

お茶室以外にも、常設展示の平山郁夫さんの絵画や、佐藤忠良さんの彫刻作品

などもとても素晴らしく見応えがあり、あっという間に一日が過ぎていました。

 

芸術の秋の一日でした(^^)

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